Friday, December 12, 2014

TR5T-15

 旋盤で、

 カムブッシュ挿入用の治具作りました。

ケースを温めて、さらに熱してベアリングを外し、
カムブッシュも抜きます。

排気側。

吸気側もすっぽり抜きました。

夏だと死にそうなくらい暑いんですけど、
霜焼けの僕にはなかなか良い暖房になりますねぇ。

ドライブサイドベアリングは、
ローラーベアリングです。


温まってるついでにスコンとアウターレースを
ハウジングに落としました。

が、大問題発生。

このアウターレースはアルミと鉄の膨張差を利用して入れるので、
アルミケースが冷めるにつれてケース内に鉄ベアリングが固定されるのですが、
温度がある程度下がっても中で回ってしまうんです。


つまり、ベアリングハウジングの内径が広がってしまっていて
アウターレースとのはめあいがゆるくなってしまっているって事です。

 とりあえず先にカムブッシュをプレスで挿入した後、

断腸の思いでアウターレースを外しました。
このクランクの状態なら問題無しだろうと予想していたのが大外れ。
内径を計測するとかなり広がってしまっていました。


 しかもハウジングの中で、ベアリングが回ってしまった痕跡があります。
アウトです・・・。


原因は、特定するのは難しいですが、
もともとのハウジングの切削精度にも関係しているかもしれませんし
タイミングサイド(右側)のベアリングに原因があったかもしれません。
ベアリング精度の問題かもしれません。
 そうなってしまう構造なのかもしれませんしね。

すごい複合的で特定は難しいです。


右も急いで外して計測。通常より低い温度でコロンと落ちました。
ドライブサイド(左側)より良いものの、
こちらも若干回ってしまった痕跡あり。


このタイミングサイドのボールベアリング、
ハウジングに底付きしていませんでした。
ベアリングの裏が真っ黒でした。

リングの摩耗で排気がケース内に吹き込んで
ケース内が真っ黒だったのですが、ここが底付きしていれば
側面は黒くならないはずです。

しかも外すためにケースを暖めている時に、
コトンと音をたててケース内に落ちたのを確認しています。
ずれてはまってしまったか、組み方を間違えたのか・・・。よくわかりません。

そのせいで、クランクシャフト自体が若干ドライブサイド側にずれていて
ドライブサイドのローラーベアリングのローラー側面に
結構負荷がかかり、結果ハウジングに影響を及ぼした可能性があります。



ともあれベアリングがゆるゆるなので、
なんとかしないといけません・・・。さぁどうしよう・・・・。

考え中。

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