Friday, October 26, 2018

Konjac Machine R&D

昭和のこんにゃくマシーンのポンプを修理しました。

近所のこんにゃく屋さんの機械の調子が悪いとのことで、
何が悪いのかを色々と調べてみました。

捨てようと思っていた
激安プーラーがまさがここで出番になるとは! 

一番下の内輪がはずれねぇ!って思ったら、

 内輪に見せかけた一体物のシャフトでした。

問題はこのポンプのシャフトの根元。


 長年の使用でオイルシールが劣化してしまったとともに、
シャフトが結構腐食してしまっていた。

このため、こんにゃくのりがベアリング側に侵入してしまい、
ニードルベアリングが錆で固着してしまっていて
使いものになりませんでした。


 このままオイルシールだけ交換しても意味が無いので、
根元を旋盤で削る方向で行きました。


すげー硬かったけど、削れないほどではなかったです。
昭和に作られたシャフトですが、物凄いよく作られてるシャフトだと思いました。
当時の職人さんが作ったのでしょうね。ねじの切り上げなんて到底真似できません。 
勉強になります。

しかも、ここが腐食してしまう事は想定していて
将来的に腐食した場合、
ここを削って代わりに内輪を使う設計をしていたような気がしてなりません。
 

オイルシールも新品を用意。
1個だけ当時と同じ物はもうありませんでしたが、
代用できる品番を用意。


ニードルベアリングも2個交換。
美しい!


このベアリングのはめあいの具合がすごかったです。
海外製の不良品のベアリングハウジングばかり見ているので
アゴが外れそうです。

さすが今は亡き昭和の日本製。


内輪は同じ寸法を3個用意


削った部分は、内輪で補いました。
内輪4個ずらっと並んでいます。

こうやって並ぶとメーカーの違いって分かるものだね。
1個だけメーカーが違います。

ここは食品用のオイルシールグリスで決める。
食べ物に触れる可能性がある部分なので、
さすがにエンジン用耐熱オイルシール用グリスとか無理でしょ。 


水やのりに触れる部分の根元には、
防水と防錆目的でシーラントを塗っておきました。
もちろん食品機械用のシーラントです。



過去に激しく外した痕跡があったので、
ベアリングナットと、座金も交換。

このナットと座金重要。


 ぎゅっと締めて終了!

この後の作業、写真撮るのを忘れていましたが、
無事本体に取り付けが完了しました。

海外製の不良品ばかり扱っているので、
昭和の日本製の機械の素晴らしさにビビりました。
脱帽の念を禁じえません。

(終)



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