写真じゃよくわかんないと思うけど、これ、僕の腕。
溶接焼けでかゆくてしょうがないの。霜焼けもいまだにかゆいの
いっつも気にしてるんだけど、冬でもTシャツだからついつい腕を焼いてしまう。
しかし非力な腕だなぁとシミジミとしてると、とある昔をふと思い出した。
昔働いていた職場での出来事。車検でバイクが
入るたびに、全てのボルトを増し締めするくらいボルトの
締めにはうるさいボスだった。当然下っ端の非力な僕のボルト締めなんて
信用もクソもないからダブルチェックをボスがする。
ある時、ホイール組を任せられ、ドラムのボルトを締めて
ボスにチェックを依頼したんだけど、当然僕の締めなんて緩いわけ。
「ヘイヘイヘイ、こうやってまわすんだよぉ、え?おい」
とテロリスト風に怒られてしまう。
その後トリプルチェックで再度僕がボルトをチェックしたところ
ボスの締めたボルトがなめてしまった。
ボルトがなめてしまったことをボスに恐る恐る伝えると
「わかった」と静かに答えた。
おそらくボスが締めた時点ですでになめていたのだとは思う。
しかし、普段はいつも嵐のように機嫌の悪い彼なんだけど
部下の失敗には一切怒らない人だった。
ボルトを締めるたびに彼の事を思い出す。
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