Thursday, May 25, 2017

650project

タンクの続きを。
  
 今回は、トライアンフ純正タンクの作り(特に溶接個所)を参考に
底板を作って、タンク上側と合体させる事にした。 

色々観察したんだけども、
英車のタンクは(英車に限った話ではないんだけども)
タンク上側と底板を合体させるための溶接が非常に楽に見えるし、工夫されている。

”溶接が楽だから”に限定した理由では無いとは思うけども、
溶接個所にある特徴があって、その特徴で溶接する為に、
各部そのように作られていると感じた。

楽で簡単って事は、低い電流で簡単に溶接できるうえ、
タンクに熱がさほどかからず、変形も少ないし、溶接ミスが少なくなるのではないかと。

 今回特に参考にしたタンクは、
手元にあった1955年のT100R用のタンクの底板と溶接。
半世紀以上もの間生き残ってきた構造で作られてるので、
強度もあるのではないかと推測。

フューエルタンクのみならず、
純正のオイルタンクも同じ構造の作りをしている。

それを踏まえたうえで、
底板を製作してみた。



原始的なハンマーフォーミングで
底板をつくってみようと思った。

木枠を作ってハンマーで永遠にパンパンと叩き続けた。

この方法は、叩く間隔が結構定期的で結構時間かかるので、
実はプラニシングハンマーより耳障りでうるさいんじゃないかと思う。 


R部分にシワがたくさんできた。
このくらいになると、シワが異常に硬くなってくるので、
今度はこのシワを絞る行程へ。

純正なんかはプレスで一発ドカンなんだろうけどね。


 熱間絞りをして、シワを絞って均等にした。

マレットとイングリッシュホイールで、
純正フレームのラグを避ける為の凹みを少し付けた。
 



タンクに入る事を確認。

今回の底板は、そこそこ深いフランジ形状で、トンネル無しで行く。

(続)

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