Friday, December 14, 2018

1953 6T

素晴らしい6Tをお預かりすることになりました。

僕がトライアンフにのめり込むきっかけとなった方が仕上げた6Tです。

しかもこの6Tのオーナーは、テリーの6Tの後ろに乗った事がきっかけの一因となり、
自身も6Tを個人輸入して手に入れてしまったという方。

なんだかよくわかりませんが不思議な縁を感じました。
 
オーナーが東京に引っ越してきたという事で、
ちょこっと車体まわりに手を加えさせてもらう事になりました。

 とにかくコダワリがハンパないエンジニアとオーナーが仕上げた車両なので、
かなりハイレベルな仕上がりで脱帽の念を禁じえません。

 純正度が高い、ビカビカのフルレストア、ヤレテる、
激レアな当時物部品がついているといっような元のバイクではなく、
機能的な面でとにかくしっかり仕上げられています。

もうね、匂いからして違うんですよ、この6T。
 
ずーーと各部眺め続けてしまい、気が付くと夕方になってしまって
作業が全然すすみません!

 
 さて、最初の依頼は、タイミングサイドのエキパイに純正っぽくタブを付けて、
純正っぽいステーを作製してほしいとのこと。
 
現状ドライブサイドだけ付いています。
どうもこのタブが付いていたり付いていなかったりなようで。



 というわけで、エキパイにタブを付けました。

溶接で行くつもりでしたが、
純正っぽくタブを溶接するにはエキパイが結構薄い事や、
タブの形状、取り付け位置等から判断して
ココはやはり純正同様ロウ付けにしました。


エキパイから車体に伸びるステーも作製。

ドライブサイドとほぼ同じ厚さの材料を使い、幅も合わせ、
ステー左右の曲げの角度も出来るだけ合わせて
できるだけ違和感のないようにしました。
 
タブとステーのボルト類はもちろんイギリスインチの物を使用。
他の規格のボルト類をこの車体に混在させるわけにはいきません。 

ドライブ側のボルトナットがこれまたかっこええのが付いていてですね…。

いちいち目の保養になります。
 

(続)

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