Saturday, July 27, 2013

650project: Opinions on crankcases

 650プロジェクトで使うはずだったPUMAクランクケースは、どうも納得いかないトラブルが発生して、悩んだ挙句、使用中止。自分で治せるようになったらまた使おうと思ってます。

 さて、何が悪かったかっていうと、シリンダースタッドボルトの位置が全体的にずれており、シリンダーを装着するのに、プラハンなんかでぶっ叩かないと、クランクケースにおさまらないって事。スタッドボルトのねじ山ガリガリ削られちゃいます。シリンダー外すのも一苦労です。ぶった叩いて使えば良いとの多数の意見ももらいましたが、そんな状態のスタッドボルトを見る限り、そもそものスタッドボルトの位置が正しいのかどうかって事。使用されている形跡があるので問題はなかったのかもしれませんが、単体になっている事も見逃してはいけません。問題があったからクランクケースを交換してケース単体になっている可能性もあるのです。また、ノックピンを使わない仕様になっていたので、シリンダーの位置決めをがっちりさせるために、きつくしてある可能性もありますが、憶測に頼るほど僕には勇気がありません。

 純正のクランクケースが良いとはいえ、中古で出回っているケースはゴミばかり。良いケースを見つけるのは結構苦労します。すべて完璧なケースは皆無に等しいので、拘るところはこだわり、修理できそうなトラブル等は許容することにしました。

 純正中古クランクケースを入手するにあたり、治せそうなクラックなんかは許容して、クランクシャフトベアリングのはめあいが良いものを探しました。とはいえ、このベアリングがダメなケースがほとんどですので、結構苦労します。売主が、ベアリングハウジングのボアを計測できる人とは限らないですからね。

 運よく、アメリカのトライアンフエンジンスペシャリストの人が売りに出していたクランクケースを発見し、もちろん買う前にボアを計測してもらい、純正許容数値内バッチリ!とお墨付きをいただき、購入する事にしました。


 ところがですね、到着してからベアリングハウジングを計測すると、0.04mmデカいじゃないですか。全然許容範囲内じゃない。しかも、ベアリングの外輪がハウジング内で回転してしまった形跡もあるではないですか。温度差を考えても、相当な温度差が無いと0.04mmの計測誤差って出ないでしょう?まぁ、これらを伝えると、「計測を間違えたりしてないし、校正されたプロ用の工具で計測してるから間違いない」と言っていましたが、許容範囲を超えていたのと、余計な部分にクラックを発見したので即返品しました。

 返品後、「こういう時は、ロックタイト的なケミカルで固定するんですよねぇ~」とアドバイス?(笑)をもらいました。その言葉が計測ミスを物語っています。ケミカルでベアリングを固定したくないから計測してもらってまで買ったんですよ。ベアリングのはめあいが緩いケースが多いから測ってもらったんですよ。ケミカルでよけりゃ測ってもらわないです。計測ミスを全然認めようとしません。なんならお前が細かい的な感じで僕が悪者ですよ。

 「そんなベアリングハウジングが良いケースなんてあるわけないじゃん。50年前のものだからさ。」って、そんな事わかってますよ。あなた僕が買う前の計測ではバッチリだったんでしょ~?言うなら買う前にそう言ってくださいよ。買いませんから。結局相手の事も考えず自己保身ばかりで見苦しかったです。ある意味反面教師として勉強ですね。

 さらには「たかが0.04mmで返品するか?」みたいな態度だったので、とても残念でした。もしかしたら、買う前に計測してすらないのかもしれませんね。どうせ測らないだろう的な感じで。例えばシリンダーを、ピストンクリアランス0.06mmでボーリング依頼して、0.10mmもしくは0.02mmで仕上がってきたらどうするんですかね。「たかが0.04mmだから良いか」ってことなんですかね、その人にとっては。「ベアリングハウジングの程度が良いケースはNOS以外皆無」だとおっしゃっていましたが、確かに探すのは難しいですが、僕の1953T100Cのケースはバッチリなんですよ。まだまだどっかにあると思いますよ。あ、ちなみに、NOSのケースも持ってますが、NOSだから全て良いとは限りませんよ。NOSって、不良品だから今までNOSとして生き残っていただけの可能性あります。僕のNOSのケースが良い例です。ベアリングのはめあいがアウトです。左右のケースの合わせ面もガタガタです。多分加工ミスなんでしょう。

 僕、滅多に文句を言わないかなりの良い子ちゃんなんですが、今回はムカついたのでぶちまけました。まぁ要は、売主がそのハウジングについてどう判断してどう対処するかって事ではなくて、僕がどう判断してどう対処するかって事ですので、計測ミスで返品になったからって謝りもせず自分の価値観を上から目線で押し付けないでほしいです。

 いろいろ言いましたが、「計測が間違っていたから返品した。」ただそれだけです。



 上の写真2個目!かなり程度が良いケース購入。過去に一回しか割られてないような感じ。打痕もほとんどないし、カバー類の面は新品みたいな感じでほとんどダメージが無い。 しかも返品したケースより安い。ただ、結構ばらしてから時間が経っているのと、湿気の多い場所で保管していたようで、表面が腐食しており、さらにはオイルフィルターカバーのスタッドボルトがかなり腐食していて、抜くのに大変そうな感じ。問題のベアリングハウジングは、、やっぱ微妙・・・。ベアリングが入った状態で計測無しで買ったので、僕の責任として、コレでいきます。もう探してる時間も金もないので。いやー、掃除やら何やらで、前のPUMAレベルまでもってくの大変そう・・・。ともあれ、がんばります。

「何やってんだコイツ?」って思った?へへへ。







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