Sunday, June 12, 2016

GP150-69

 ランブレッタの続きです。
前のピストン、シリンダーは何かがおかしく
傷だらけになってしまいまして、走りもどうも気に入らず、
全然納得いかないのでもう一回やり直すことにしました。
やはり安いキットだったので、それなり?だったのかも?しれません。




当然色々悩みましたよ。
いっそのこと別のシリンダーキットを買った方が良いんじゃないかとか、
ホーニングのみで行けるんじゃないかとか。

ある芸術家は言いました。
選択に迷ったら難しい方を選ぶと。

本来この手のトラブルに見舞われたら
安全な方、つまりは簡単な方を選びたくなるんですよね。
いやいや、今回のケースなんかは簡単で無難な方を選ぶべきですよ。
そもそもランブレッタ自体僕のじゃないし、しかも初めてのランブレッタなので。
難しい方を選んで失敗する可能性も当然あるので。

しかしながら、こんな出不精で心配症で腰が重い人見知りの
僕のどこかに火が点いてしまいまして。

シリンダーをこのまま使って、
別のシリンダーキットのピストンを使ったらどうなんだ?え?おい。
と持ち主に相談し、最終的に決定したのが、
MBのレースツアーキット用鍛造ピストンを
使い、二個一にしてしまおうという魂胆です。

キットを買うよりなんか面白そうな気がして。

 ボーリングされたシリンダーがやっと帰ってきたんです。
オーバーサイズピストンといっても当然このキットのオーバーサイズは無いので、
 前より3.5mmもオーバーサイズを使う事になってしまうわけです。
シリンダーのスカート部がボアアップしすぎてぺらっぺらです。

 一応念の為ピストンクリアランスとリングギャップを確認。

もうどうなっちゃうのか
不安で気が動転して血圧が上がって夜も寝られません。


 一応ポートの面取もしてもらったんだけど・・・あーなるほどねぇ・・・と思いました。
面取った周りがバリだらけだったので、結局自分でやり直す始末。
 こんな風になるんだったら自分で面取すりゃよかった。写真はやり直した後だけど。

ピストンはこうへいさんからアドバイスを受けて、
WPC処理をしておきました。ピストンリングはワイセコでMade in apan.

このピストンは、BGMバージョンのレースツアーキットに入っているピストンではなくて、
MBバージョンのレースツアーキット用の0.5mmオーバーサイズピストン。
MBの在庫の最後の一個を譲ってもらいました。MBのはF1なんかにも使われる
ピストンの製造メーカー製らしいですヨ。コダワリが半端ない。

レースツアーのキットは、どうやらBGM製の鋳造ピストンに移行しつつある
ようなので、MB鍛造ピストンはもしかしたら今後レアになるのかも?しれませんね。

結構ボアをデカくしたので、
ポートタイミングとスキッシュクリアランスを再確認して、
どういう方向性で行くかを考えたいと思います。

色々と不安ではあるものの、
この”何をやっているのかさっぱりわからない感”が最高にたまらなかったりするのです。

No comments: